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2019年10月 甘粛省・河西回廊


蘭州から「河西回廊」を西へ西へと辿る
 河西四郡の武威・酒泉・張掖・敦煌
  そして敦煌莫高窟へ1200kmのバスの旅



 河西回廊は黄河の西、南を祁連山脈に北を砂漠地帯に挟まれた、東西に伸びる細長い平地のことを言います。漢の武帝が匈奴を獏北へ追いやり、武威・張掖・酒泉・敦煌の「河西四郡」を置いて以来、中国における西域経営の拠点となりました。また、西域を抜け中央アジア・中近東・ヨーロッパ方面に伸びる国際通商路、すなわちシルクロード(絲綢之路)の一部として重要な地域でした。
 西安や敦煌をメインに据えたツアーは多いのですが、歴史ロマンあふれる河西回廊の諸都市を訪れる旅行企画はあまり一般的ではありません。この旅は往時この地域を行き交った人々に思いを馳せながら、シルクロードを西へたどる旅でもあります。

 法顕によって「地に走獣なく天に飛鳥なし」と表現された漠地を旅することは一般人には叶わず、限られた人たちだけが歩いて、あるいは馬やラクダの背に揺られての大変な旅をしていました。現在では蘭新鉄道が通じ高速道路ができて誰でも快適な旅が可能となりました。今回の旅では敦煌までの往路は専用バスで高速道路を約1200kmひた走り、蘭州への帰路は夜行寝台列車「敦煌号」に乗車しました。
 敦煌の鳴沙山・月芽泉では、ラクダの背に揺られてちょっぴり往時の旅人の気分を味わいました。

 2017年に神田に「馬子禄」がオープンし、蘭州の牛肉麺(ラーメン)が食べられるようになりました。今回の旅ではこの牛肉麺を本場の蘭州駅近くの
「馬子禄」で味わいました。ほかにも各地の名物麺(張掖の臊子麺、武威の干老四炒撥魚で焼うどん(魚麺)、敦煌のロバ肉麺)を朝食や夕食で満喫した”麺街道グルメ旅”でもあります。

旅のメモ


【張掖丹霞地貌(ちょうえきたんかちぼう)】
 七彩山とも呼ばれる東洋のグランドキャニオン。むき出しになった地層が夕陽に紅く染まる光景はまるで異空間。
 マルコ・ポーロの東方見聞録でも知られるシルクロード河西回廊の町、張掖より50kmほど離れた場所に、張掖丹霞地貌という赤い堆積岩で形成された美しい縞模様の地層が見られる広大なカルスト地形があります。
 中国語で「丹」は赤・朱色を意味し「霞」は夕焼けなどで空が紅色に染まる現象、または雲が鮮やかな色に染まる「彩雲」のことを表します。その名の通り、夕陽を受けて大地が徐々に紅く染まっていく様は、まるで異空間にいるかのような美しさです。
 多彩な形にうねる地層が大地に見事な赤のグラデーションを生みだし、沈みゆく夕陽が大地に陰影を描きます。その光景は中国のグランドキャニオンとも称されます。
 この張掖丹霞地貌、実はごく最近の2002年に発見されたばかりの中国でも知る人ぞ知る絶景ポイント!観光地としての整備が進められ、徐々に観光客が増えているようです。


旅の日程

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